本日のレビュー「半神」

萩尾望都の最高傑作 「偽王」が収録されたアンソロジー。双子? 野田秀樹? どうでもいい。
「偽王」は古代ギリシャ(というかオイディプス)をベースに、「どうしようもない衝動に突き動かされる若者」と「とある贖罪を負った浮浪者」との交流を描いた短編です。
なぜ「偽王」か。①主人公が美形 ②主人公がトラウマ持ち ③主人公が衝動に突き動かされる これにつきます。特に③.「社会的にはアウトなんだけど、衝動が止まらない」ってのが、僕のツボなんです。「オペラ座の怪人」しかり、「惚れた女は1○歳」しかり。