本日のレビュー「自省録」
- 作者: マルクスアウレーリウス,神谷美恵子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/02/16
- メディア: 文庫
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で、この本のポイント、それは皇帝が結構弱音はいてて、そこに共感できること。後世の評価では「皇帝でもありながら、極めて優れた哲学者でもあった」なんてべた褒めされてます。けれど、本人の文章を読むと「自分は、哲学者としてはまだまだ中途半端である」みたいなことが書いてあります。これを読んで「あぁ、古代ローマの皇帝といえども、なんか似たような悩み抱えてんだなぁ」と勝手に深く共感してしまいました。
特に好きなのが、このフレーズ「(7-8) 未来のことで心を悩ますな。必要ならば君は今現在のことに用いているのと同じ理性をたずさえて未来のことに立ち向うだろう。」そうだからこそ、なおさら今を頑張ろうという気になります。仕事その他で気が滅入った時に、本当に励まされました。